Claude Codeで複数ファイル編集時の「Context Window」を賢く使う
複数ファイル編集で容量超過する悩み
Claude Codeで複数ファイルを同時に扱うとき、こんな経験ありませんか?
Before: 「プロジェクト全体を見せたい」とフォルダごと投げ込む → Context Windowが満杯 → 途中でタイムアウト
After: 必要なファイルだけを戦略的に選別 → 段階的に編集 → 最後に統合確認 → スムーズに完了
Context Windowは有限なリソース。賢く使い分けることで、大規模プロジェクトでも Claude Code の力を引き出せます。
使い方:段階的ファイル編集アプローチ
1. 最初は「コア部分」だけ投げ込む
プロジェクト全体ではなく、編集対象の中核ファイルのみをClaudeに見せます。
❌ src/components/Button.tsx, Button.css, Button.test.tsx, Button.stories.tsx, utils.ts, types.ts, ...(全部)
✅ src/components/Button.tsx(と直接参照の types.ts のみ)
このフェーズで Claude に「現在の実装」と「目指す変更」を理解させます。
2. 親ファイル → 子ファイルの順に編集
依存関係が深いなら、上から下へ進めます。
- API 型定義(types.ts)
- ユーティリティ(utils.ts)
- コンポーネント(Button.tsx)
- テスト(Button.test.tsx)
各ステップで「前のファイルの確認」を簡潔に含める(全文ではなく関連箇所だけ)。
3. 一度に複数ファイルが必要な場合
ファイルサイズの合計が Context の30%程度なら、まとめて投げてOK。それ以上なら分割します。
# Claude に伝える例
「次は Button.test.tsx を作成したいですが、
Button.tsx の最新版と types.ts を見ながら進めたいです。
それぞれ以下のキーポイントだけ確認してください:
- Button.tsx: onClick ハンドラ と disabled 状態の処理
- types.ts: ButtonProps の定義
」
4. 最後に「統合テスト」フェーズ
すべての編集後、一度ファイル群全体を見直す。ただしこれは「確認」であって「編集」ではない観点で。
注意点・落とし穴
Context 超過時の症状
- 回答が途中で切れる
- 「ファイルが大きすぎて処理できません」というエラー
- 関連ファイルを見失って、矛盾した変更が入る
よくある間違い
-
「参考までに全ファイル見て」と投げすぎ
- Markdown での整形に Context を食う
- 実際に編集する部分は5%なのに Context 使用率が80%に
-
段階ごとに「前のファイル再度全文貼り」
- 不要。「〇〇行目から△△行目は変わった」程度で十分
- Prompt にコピペではなく「前のやり取りを参照」と指示
-
自動生成ファイルや node_modules を含める
- 絶対NG。dist/ や build/ フォルダは除外
応用アイデア
Context 効率化の上級テク
「ファイルのダイジェスト版」を作る
// Button.tsx の要約
/*
* 現在の構造:
* - props: ButtonProps (color, size, onClick, disabled)
* - state: isLoading(内部状態)
* - effect: disabled → isLoading を自動で false に
* - render: <button> のアクセシビリティ属性あり
*/
コメント形式で「ここが重要」という地図を用意しておくと、Claude の理解が早くなります。
分割編集の「チェックリスト」を用意
# 編集タスク
- [ ] types.ts:ButtonColor 型を追加
- [ ] Button.tsx:新しい色を反映
- [ ] Button.css:新色のスタイル定義
- [ ] Button.test.tsx:新色のテストケース追加
Clipboard にこれを貼ると、Prompt の一貫性が保ちやすい。
複数プロジェクト間での行き来
まったく別のプロジェクトに移るなら、一度新しい Claude Code セッション開く方が Context 効率がいい。同じセッション内で「プロジェクトA → プロジェクトB」は context の無駄。
出典
※具体的な Context 超過時の対応フローについては、Anthropic が公式ドキュメント化していないため、実務経験からのTipsです。