Claude Code で Python とシェルスクリプトを実行する——サーバーレスで手軽に自動化を試す
Claude Code とは
Claude Code は Claude(AI アシスタント)が直接コードを書いて実行できる機能です。公式ドキュメントによれば、Python と shell スクリプト(bash など)の実行に対応しており、ローカル環境への環境構築を経ずに、AI が生成したコードを即座に試せます。これにより、プロトタイプ作成やデータ処理、ファイル操作などを会話のテンポで進められるようになります。
Before / After——何が変わったか
Before(Claude Code なし)
- ユーザーが「Python スクリプトで CSV を処理したい」と依頼
- AI がコードを提示
- ユーザーがローカルでターミナルを開き、環境を用意し、コードを実行
- エラーが出たら手で修正して AI に報告
- 何度も往復・・・
After(Claude Code あり)
- ユーザーが「Python スクリプトで CSV を処理したい」と依頼
- AI がコードを書いて、同じ画面上で自動実行
- 結果がリアルタイムに表示される
- エラーが出ても AI が修正コードを即座に提案
- 素早く完成に至る
対応している実行環境
公式ドキュメントに記載された実行環境は以下の通りです。
Python
- Python 3.12 以上に対応。
pipによるパッケージインストールも可能です - NumPy、Pandas、Matplotlib など一般的なデータ処理・可視化ライブラリが利用できる環境が前提と思われます
Shell スクリプト
- bash など標準的なシェルに対応
- ファイルの作成・削除、ディレクトリ操作、テキスト処理など、サーバーレス環境で実行可能な操作に限定されます
実際の使い方
1. コードを依頼して実行
会話で「Python でこの作業をやってほしい」と説明すれば、Claude Code は自動的にコードを書いて実行ボタンを表示します。
ユーザー:
「1 から 100 までの数字で、3 の倍数だけをリストで返すコード、書いて」
Claude:
(コードを表示して実行ボタンをクリック)
[3, 6, 9, 12, ..., 99]
2. 実行結果を見て次の指示
結果が画面に表示されたら、「ここからさらに〜する」という追加指示を出せます。AI は前のコード実行の状態を覚えているため、スムーズに続行できます。
3. ファイルの入出力
shell スクリプトや Python で、一時ファイルの作成・読み込みも可能です。ただし、実行環境はサンドボックス(隔離された環境)のため、機密情報を扱ったり、外部サーバーへのアクセスが必要なタスクには向きません。
活用場面
- データ処理のプロトタイプ:CSV や JSON を読み込んで集計・可視化する簡単なスクリプト
- テキスト変換・抽出:ログファイルから特定行を抽出、フォーマット変換
- 計算・シミュレーション:統計計算、数学問題の検証
- 学習・検証:「このコードで本当にこんな結果になる?」という仮説検証
- ワンショットなスクリプト:毎回同じ手順を手で繰り返さずに済む
注意点・落とし穴
外部ネットワークアクセスの制限
実行環境は隔離されているため、HTTP リクエストを送ったり、データベースに直接接続したりすることはできません。API の実験を手元で試したい場合は、別途ローカル環境を用意する必要があります。
ファイル永続化の制限
Claude Code が生成したファイルは、実行終了後に削除される可能性があります。重要な成果物は、会話内で結果をコピーするか、外部へエクスポートする工夫が必要です。
実行時間とメモリ
大量のデータ処理や長時間の実行は想定されていません。数秒から数十秒で終わる軽量なタスクが想定用途と思われます。
セキュリティ上の配慮
個人情報や API キーなど機密情報を含むデータは、Claude Code の実行環境に渡さないようにしましょう。
応用アイデア
データ分析の下地作り
ローカルで大きなデータセットを使う前に、Claude Code で小さなサンプル版を試して、スクリプトの流れを検証できます。
学習用・デモ用のコード実行
プログラミング講座や技術資料で「このコードを実際に動かしたら…」という検証が、クリック一つで完結します。
GitHub・Qiita 記事のコード検証
他人の公開コードを読んで「本当にこれで動くのか」と思ったとき、Claude Code に貼って実行させて確認できます。
自動化スクリプトの初期版作成
cron ジョブや定期実行スクリプトの初期版を Claude Code で試して、手動実行時の動作を確認してから、本番環境に持ち込むという段階的なアプローチが取れます。
出典
- Claude Code 公式ドキュメント:https://docs.claude.com/en/docs/claude-code/overview