Claude Code でローカルLLM(Ollama)を使う完全ガイド【無料・プライバシー重視・2026年最新】
Claude Codeは通常、AnthropicのAPIを通じてClaudeに処理を依頼します。月額費用が気になる、会社のセキュリティポリシーで外部送信できない、オフラインで使いたい——そういった場面で役立つのがローカルLLMとの組み合わせです。
この記事では、Claude Codeをローカル環境のLLMで動かす方法を、ツール選定からOS別の設定手順、よくあるエラーの解決まで完全に解説します。
ローカルLLMをClaude Codeで使う3つのメリット
1. APIコストがゼロになる
Anthropic APIは使った分だけ課金されます。個人開発や実験用途では月に数千円〜数万円になることもあります。ローカルLLMならモデルのダウンロードは無料で、運用コストは電気代のみです。
2. データが外部に出ない
ソースコードや社内資料をClaudeに渡すとき、データがAnthropicのサーバーに送られることを気にするケースがあります。ローカルLLMなら、すべての処理が自分のマシン内で完結します。
3. オフラインでも動く
インターネット接続が不安定な環境や、ネットワーク制限のある社内環境でもClaude Codeを使い続けられます。
仕組み:ANTHROPIC_BASE_URL とは
Claude Codeは内部でAnthropicのAPIエンドポイントにリクエストを送ります。ANTHROPIC_BASE_URL という環境変数を設定すると、そのリクエスト先を自分のローカルサーバーに切り替えることができます。
通常: Claude Code → Anthropic API (api.anthropic.com)
変更後: Claude Code → ローカルサーバー (localhost:11434 など)
ローカルサーバーはOpenAI互換のAPIフォーマットでリクエストを受け取り、ダウンロード済みのモデルで処理して結果を返します。Claude Code側から見ると、クラウドと同じインターフェースで動いているように見えます。
ツール比較:何を使えばいいか
4つの主要ツールをまとめました。
| ツール | 難易度 | GUI | 対応OS | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| Ollama | ★☆☆ 簡単 | なし(CLI) | Mac/Win/Linux | まず試したい人・シンプルさ重視 |
| LM Studio | ★☆☆ 簡単 | あり | Mac/Win | コマンドが苦手な人 |
| llama.cpp | ★★★ 難しい | なし | Mac/Win/Linux | 軽量・カスタム重視の上級者 |
| vLLM | ★★☆ 中級 | なし | Linux/Mac | GPU複数枚・高スループット用途 |
初めてならOllamaが最適です。インストールからモデル起動まで5分で完了し、トラブルも少ないです。
Ollamaのセットアップ手順(推奨)
macOSの場合
1. Ollamaをインストール
公式サイト(ollama.ai)からmacOS用のインストーラをダウンロードして実行します。またはHomebrewが入っていれば以下のコマンドでもインストールできます。
brew install ollama
2. Ollamaサービスを起動
ollama serve
起動後、http://localhost:11434 でサーバーが待機状態になります。別のターミナルウィンドウを開いて次のステップに進みます。
3. モデルをダウンロード
ollama pull llama3
初回はモデルファイルのダウンロードが走ります(数GB)。完了後は次のコマンドで動作確認できます。
ollama run llama3
4. ANTHROPIC_BASE_URLを設定してClaude Codeを起動
export ANTHROPIC_BASE_URL=http://localhost:11434/v1
export ANTHROPIC_API_KEY=dummy # ローカルでは認証不要だが変数は必要
claude
Windowsの場合
1. Ollamaをインストール
ollama.aiからWindowsインストーラ(.exe)をダウンロードして実行します。インストール後、OllamaはバックグラウンドサービスとしてWindowsに登録されます。
2. PowerShellでモデルをダウンロード
ollama pull llama3
3. ANTHROPIC_BASE_URLを設定
PowerShellの場合:
$env:ANTHROPIC_BASE_URL = "http://localhost:11434/v1"
$env:ANTHROPIC_API_KEY = "dummy"
claude
毎回設定するのが面倒な場合は、システム環境変数に追加しておくと永続化できます。
Linuxの場合
1. ワンライナーでインストール
curl -fsSL https://ollama.ai/install.sh | sh
2. サービスとして起動
sudo systemctl start ollama
sudo systemctl enable ollama # 自動起動を有効化
3. モデルのダウンロードとClaude Code起動
ollama pull llama3
export ANTHROPIC_BASE_URL=http://localhost:11434/v1
export ANTHROPIC_API_KEY=dummy
claude
LM Studioのセットアップ手順
GUIでモデルを管理したい場合はLM Studioが使いやすいです。
1. LM Studioをダウンロード・インストール
lmstudio.aiから自分のOSに合ったインストーラを取得します。
2. モデルを検索してダウンロード
アプリを起動し、上部の検索バーで「llama」や「mistral」などと入力するとモデルが一覧表示されます。GGUFフォーマットのものを選んで「Download」をクリックします。
3. ローカルサーバーを起動
左メニューの「Local Server」タブを開き、「Start Server」をクリックします。デフォルトではポート1234で起動します。
4. Claude Codeと接続
export ANTHROPIC_BASE_URL=http://localhost:1234/v1
export ANTHROPIC_API_KEY=dummy
claude
PCスペック別・推奨モデル
ローカルLLMのモデルは大きいほど賢くなりますが、それだけメモリも必要になります。
| RAM/VRAM | 推奨モデル | Ollamaでの取得コマンド |
|---|---|---|
| 8GB | Llama 3 8B, Phi-3 Mini | ollama pull llama3:8b |
| 16GB | Llama 3 13B, Mistral 7B | ollama pull llama3:13b |
| 32GB以上 | Llama 3 70B, Mixtral 8x7B | ollama pull llama3:70b |
MacのM1/M2/M3チップはGPUとメモリを共有する設計のため、同じRAM量でもWindowsのCPU専用環境より高速で動きます。16GBのMacBook Proなら13Bモデルが快適に使えます。
よくあるエラーと解決方法
エラー1:「Connection refused」が出る
Ollamaのサーバーが起動していない状態です。
# サーバーが起動しているか確認
curl http://localhost:11434
# 起動していない場合
ollama serve
エラー2:「model not found」が出る
モデルがまだダウンロードされていません。
ollama list # ダウンロード済みモデルを確認
ollama pull llama3 # なければダウンロード
エラー3:Claude Codeがローカルを使っているか確認したい
echo $ANTHROPIC_BASE_URL # 設定されているか確認
空白が返る場合は設定されていません。再度 export コマンドを実行してください。
エラー4:反応が極端に遅い
モデルに対してPCのスペックが不足しています。より小さいモデルに切り替えます。
ollama pull phi3:mini # 軽量モデルに変更
APIコスト vs ローカルLLM 比較
| 観点 | Anthropic API(Claude) | ローカルLLM(Ollama) |
|---|---|---|
| 品質 | 高い(Sonnet/Opus) | 中程度(7B〜13B) |
| コスト | 月数千円〜 | 電気代のみ |
| 速度 | 速い | PC性能に依存 |
| プライバシー | データ外部送信あり | 完全ローカル |
| オフライン | 不可 | 可 |
| セットアップ | 即座(APIキーのみ) | 数十分かかる |
品質が重要なタスク(本番コードのレビュー、複雑なバグ修正)は公式のClaude APIが適しています。コストを抑えたい実験・試作・社内利用にはローカルLLMが有効です。両方を使い分けるのが現実的な運用方法です。
チームで共有サーバーとして使う
Ollamaのサーバーをローカルネットワーク(LAN)内に公開すれば、複数人で1台のLLMサーバーを共有できます。
# サーバー側:全インターフェースでリッスンさせる
OLLAMA_HOST=0.0.0.0 ollama serve
チームメンバーは、サーバーのIPアドレスを ANTHROPIC_BASE_URL に指定します。
export ANTHROPIC_BASE_URL=http://192.168.1.100:11434/v1
まとめ
Claude Codeでローカルを使う手順を整理します。
- Ollamaをインストール(ollama.aiから)
- モデルをダウンロード(
ollama pull llama3) - サーバーを起動(
ollama serve) - 環境変数を設定(
ANTHROPIC_BASE_URL=http://localhost:11434/v1) - Claude Codeを起動(
claude)
コストやプライバシーの都合でAPIを使えない場面でも、この設定でClaude Codeを動かし続けられます。まずOllamaで試してみて、物足りなければLM StudioやvLLMへの移行を検討してください。